しばらくさぼっていてすみません。
とりあえず家族に送ったメールから抜粋して今までの状況を載せます。
10月23日
今日でクウェートへ来て2週間になります。
さすがにもう状況には適応したけど、毎日悩みです。
日本にいても同じだと思いますが。
最近は24時間英語かアラビア語でしか話していません。
といってもアラビア語は少しだけでほとんど英語です。
そうすると朝は調子が良くても夜になると舌が回らなくなり、
本当に疲れます。
また、ブルガリア人で非常にアラビア語のできるやつがいます
。
彼は上のクラスなので会うことはほとんどありませんが、時々
食堂やエレベーターで会います。
そして彼はアラビア語を話せる奴としか友達になりません。
もちろんアラビア語を勉強しに来たわけですから彼の選択は正
しいかもしれないけど。
会ったときにアラビア語で話しかけると彼はいつもニヤニヤ笑
っています。
そんなことが2回続いて、昨日はエレベーター前で「ケーフハ
ーラック?(調子どう)」と聞かれて「ビヘール(いいよ)」
って答えたらニヤニヤしながら俺の発音を真似して馬鹿にして
いました。
彼が俺だけでなく誰にでもこういう態度かもしれないし、もし
かしたらただの冗談のつもりかもしれません。
しかし俺は毎日5時間も図書館に缶詰になってなんとかアラビ
ア語を克服しようとして頑張って疲れているので非常に腹が立
ちました。
それで昨日は夜ベッドに入ってもむかつきすぎて2時まで眠れ
ず、睡眠導入剤を飲んで眠れました。
でもおかげ様で寝ると悪いことは忘れられます。
今朝はオマーン人の部屋に行って愚痴を言いました。
彼はいいやつなので理解してくれたし、笑ったら少しすっきり
しました。
そしてもちろんいいことはたくさんあります。
例えば先週はクウェート大学の日本語クラスに遊びに行ったの
ですが、そこで知り合ったKOC(Kuwait Oil Company)という
国営企業で働く新入社員の人と出会いました。
彼は少し日本語が出来ます。
それで先週は二日連続で車で図書館まで迎えに来てくれて、デ
ィナーをごちそうになりました。
また、ディーワニーヤというアラブ伝統の男しか入れない部屋
があって、そこに連れて行ってくれました。
そこは高さ20センチくらいの低いソファが部屋をぐるっと囲ん
でいて、大画面テレビ、パソコン、ゲーム、ジュース、お菓子
なんでもあります。
そこに入るのは本当の友達の証です。
そこに行くと10人くらいの彼の友達のクウェイト人がいて、ク
ウェイト人は寮にいるアフリカ人達とは違って英語がネイティ
ブ並みなので嫌な顔一つせず仲良くしてくれました。
ちょうどタイ旅行から帰ってきたらしく、大画面に写真を写し
てその時の状況など説明して大爆笑でした。
さっき彼から電話が来て、明日は彼の家に連れて行ってくれる
らしいです。
お父さんはクウェート人、お母さんはレバノン人らしいです。
昨日はカザフスタン人と台湾人と一緒にスーク・ムバラキヤと
いう市場に行ってきました。
まさにインド並みの汚さです。
ぼろぼろの人々、悪臭、汚い水がそこらじゅうに流れてる。
カザフスタン人はうんこみたいな臭いだと言っていました。
でもこれがまさにアラビアと言う感じで、アラビア音楽や人々
の喧騒、ケバブの匂いなど非常に気に入りました。
奨学金が入ったらまた行きます。
10月25日
昨日はまたクウェートオイルカンパニーの人が夜、寮の前まで
迎えに来てくれてそのまま彼の家へ行きました。
家が城みたいで本当に驚きました。
中に入ると滅茶苦茶広くて、1メートルくらいある謎の魚とか
でかい鳥とかをペットとして飼っているそうです。
以前はトラを飼っていたけど、でかくなりすぎて売ったらしいです。
もちろんお母さんに会うことは出来ません宗教上の問題で。
でもお父さん(家でも白装束!)は非常に親切で知的、カリフ
ォルニア大学でPhDをとってクウェートオイルカンパニーに勤
め、現在は引退して優雅に暮らしているそうです。
その後レバノン人が経営するSteak Jadという店へ行って肉を
食べました。
お父さんは今度はうちでバーベキューするぞ。来なさいとか、
家にあるでかい船の模型を指差して、日本に帰るときにはあれ
と同じやつを買ってあげると言ってくれています。
また、ディスダーシャ(男が着る白装束)をいつか試したいと
いうと、それなら上等なやつを用意しようとか言ってくれています。
けど日本的な考えとしてすごく申し訳ない。
でも息子の友達ならなんでもしてあげるというのがアラブ式な
のかもしれません。
お父さんと写真を撮ったのでまた今度見せます。
その後はまたディーワニーヤへ行くと、前回いなかった人たち
がたくさんいて、「お前が噂の日本人か!」とか
言ってジュースやらお菓子やら持ってきてくれて親切でした。
みんな警察官やオイルカンパニー、金融機関に勤める人たちだ
けど仕事が終わるとここへきてゲームをします。
正直このグループは大人であって大人でないと言うか・・・。
そして知り合いを通じてそれとは別のクウェート人にも出会い
ました。
彼はアリゾナ大を卒業して、新潟の国際大学でMBAを取得し、
現在クウェートの財務省に勤めています。
来月交渉のために日本の財務省へ出張すると言っていました。
今度クウェート財務省へ入らせてくれるそうです。
とりあえず木曜日に一緒にバスケをすることになりました。
ではまたメールします。
10月28日
こちらは毎日灼熱の日々です。
しょっちゅうメールしてるけどやることが片手で数えるくらい
しかない生活なので許してください。
日本が今すごく寒いという噂を聞いたのですが本当ですか?
こちらは暑すぎて日本の天気は想像できません。言い忘れてい
たのですがクウェートの天候は非常に住みやすいというのが第
一印象です。日本のような湿気も一切なし。うるさいセミはい
ない。暑いといっても日本人、まして東南アジア人からしてみ
れば大したことありません。
ところで最近はありがたいことに毎日クウェート人とすごす日
々です。幸運です。寮での生活はとっても退屈なので、彼らと
過ごすのが毎日のモチベーションになっています。
毎日夕方まで図書館にいると車で迎えに来てくれてディーワニ
ーヤへ向かいます。夕方から警察官・軍人・銀行員・石油会社
社員・大学院生などの友人が一挙に集まって今日一日の報告を
しつつリラックスして遊ぶ場所です。
英語はペラペラですが、敢えてアラビア語だけで話してくれと
お願いしました。
ノートにいちいち書いてもらってその都度学びます。
それから最近twitterにアラビア語でつぶやくのを始めたので
すが、毎回文法ミスがあって、みんなが訂正してくれます。
アラビア語表記のキーボードがないので宿題を毎回図書館でや
るしかなく、自分のラップトップでもできるようにキーボード
の上に貼るシールを買いたいと言いました。
すると一人のクウェート人が「ステッカー貼らなくても、新し
いアラビア語のキーボード買えばいいじゃん。買うのももった
いないし、俺のいらないキーボードあげるよ」といってその場
でくれました。衝撃的な嬉しさです。
そして仲間の一人は企業の広告を作るデザイナーで、何かほし
いものあるか?と言われたのでアラビア語の名刺が欲しいとい
ったら、次までに作ってくるそうです。親切すぎます。
また石油会社に勤める人の兄が11月26日に結婚式を挙げるので
すが俺も招待してくれるそうです。
アジア人オンリーワンのアウェーな状況だと思います。
スーツで行こうかと思っていたら、結婚式は白装束を着なくて
はだめだそうです。すぐにオーダーメイドしようと言ってくれ
ています。楽しみです。
ちなみにクウェート人の白装束はほとんど日本製です。
日本の生地が最良だそうです。
クウェート人の食べる量は異常です。ディーワニーヤに行くと
クリスピークリームドーナッツが大量に入った箱があって好き
なだけ食べられます。アジア系のお手伝いさんに頼んで毎日補
充してるみたいです。
そして午後8時くらいに晩御飯を食べに行くのですが、日本的
なもったいない精神は皆無。みんな半分くらい平気で残して帰
ります。毎回全ておごってくれます。申し訳ないけど、みんな
お金にはほとんど困っていない様子です。ありがたいです。
クウェート人の結婚は昔の日本みたいなスタイルです。基本的
にほぼ全員彼女なし。時が来たら親からの紹介でお見合いしま
す。しばらくデートしてから結婚するかしないか決めるそうで
す。そして結婚してから遂に奥さんは家の中でのみ顔を覆うニ
カーブをはずします。
クウェートで最大の問題はコネです。大学・会社など至るとこ
ろでコネがあって、働かなくても給料が入ったり、能力がない
人がチーフに昇格したりすることがあって腹が立つそうです。
10月29日
今朝夢から覚めるとここが日本の自分の部屋のような錯覚を起
こして、ここがクウェートだと気付いてどっと疲れが出ました
。ルームメイトがいることを思い出してさらに窮屈な気分にな
りました。
授業が終わるとバンブーという友達と図書館へ行きました。彼
は西アフリカのガンビア共和国出身です。ザンビアではなくて
ガンビアです。セネガルの中にある非常に小さな国です。アフ
リカ最小国家です。彼はラップトップも持っていないし、クウ
ェートに来ても携帯すら買おうとしません。それは彼が貧しい
からなのか志向なのかは分かりません。常に努力しています。
正直アラビア語は上手いとはいえませんが、何も気にせず積極
的に授業でも発言します。
しかも聞いてみると彼のルームメイトは例の性格の悪いブルガ
リア人です。でもバンブーは何も気にしていないそうです。
そんな彼をみていたら自分の悩みが小さな事で、そもそも悩ん
でる場合じゃないなと気付かされました。
そういうわけでまた初心に返って頑張ります。
今は昼食を食べてからまた図書館にいます。
夕方に友人が迎えに来て新作の映画を見に行きます。
それまで勉強します。
ではまた連絡します。
インシャーアッラー。
11月1日
先週の木曜日「報告メール」を送った後にアフマドさんとムハ
ンマドさんが図書館の前まで迎えに来てくれて映画館へ行きま
した。
途中友人の家の前で止まって彼も車に乗って映画館へ。
アフマドさんの幼馴染で同じくアフマドという名前です。
同じKuwait Oil Companyに勤めていて、部署は違いますがしょ
っちゅう遊んだりするようです。
ちなみに二人とも25歳で、修士課程を経て現在新入社員です
。
仕事は朝7時から午後3時まで。月収1500ディナール(45万円
)らしいです。ちなみにクウェートには税金がありません。未
婚なので親と同居していて、給料は海外旅行のために貯めてお
くそうです。
ちなみに一年間に45日の休暇を取れるらしいです。
そのため去年はディーワニーヤの仲間全員で東京と下田高山に
行ったらしく、その時のビデオを見せてくれたけど本当に面白
い。
来年の4月にまた日本へ行くそうです。
とにかくアラブ人はナチュラルハイです。突発的に酔っ払った
ように盛り上がったり、静かになったり。
ストレスもあまりなさそうで、みんな穏やかです。
クウェート人には黒人に近い黒い人が結構います。
ディーワニーヤ仲間の一人で特殊部隊に勤める人がまさにそれ
です。
ちなみにあだ名はクロネコ。
またディーワニーや仲間にはイラン人やイラク人だけどクウェ
ートで生まれ育った人もいます。皆人種については気にしてい
ないようです。
エジプト人については常にボロクソに言っていますが。
エジプト人は彼らいわく顔以前に臭いで分かるらしいです。
風呂に入っていないとか。かなりの偏見だけど・・・。
日本人にとっての中国人に対するイメージと近いかもしれませ
ん。
さて、映画は「Paranormal Activities 2」というホラー映画
で、不可思議な現象が起こる家に8ミリビデオを設置するとい
うドキュメンタリータッチのやつでした。
IMAXの大画面で振動まで伝わるように作られたかなり本格的な
映画館で見たのですが、とにかく怖い。
びびりすぎて寮に帰ってから本気で眠れなくなってしまいまし
た。
翌日の金曜日は休日なので10時まで爆睡。
1時にアフマドさんが寮まで迎えに来てくれて前日と同じメン
バーで1時間ほど車を走らせてビーチまで行きました。
マリーナモールのテラスでお昼を食べて、チョコレートバーと
いうカフェでアイスとチョコと果物と・・・訳が分からないく
らい美味しいスイーツを食べて、全員動けなくなりました。
その後本屋に連れて行ってもらって英語アラビア語辞書とアラ
ビア語の会話テキストを買いました。日本語アラビア語辞書は
持っていたのですが、アラビア語を文法的に理解する過程で実
は英語で考えた方がはるかに楽です。
例えばsomethingのアラビア語を調べたいと思ったとき、日本
語アラビア語辞書で「何か」と調べても載っていません。
きっと違う言葉遣いで載っているんだろうけど、とにかく日本
語だとややこしい。
そのため本屋では非常に良い買い物をしました。(これが今週
唯一の自費です)
その後スーパーまで行ってアフマドさんがチェリーコーク12
缶入りのボックスを6箱買い、さらに買い終わった後に1箱は
君の分だよとくれました。
その後彼らがディーワニーヤNO.2と呼ぶもう一つのディーワニ
ーヤへ行って初対面のクウェート人と会いました。
土曜日は午前中ジョギング、1時にアフマドさんが迎えに来て
くれて彼の家へ。
姉3人の子供達が来ていて、本当にかわいかったです。
姉三人はしっかりとニカーブに着てから登場。
ものすごい美人です。
いつも通りディーワニーヤNO.1へ行きました。
彼らのアラビア語は速すぎて何を言っているか分からず、何時
間かすると疲れて一人でボーっとしてしまいました。
すると「どうした?よし皆でアラビア語を教えるぞ
!」といって全員作業を中断して集まってくれました。
彼らは本当に親切です。
アフマドさんはいつも車の中でアラビア語のチェックをしてき
ます。例えば数字・曜日・挨拶など。
なんだかんだ彼らと付き合う中でアラビア語がどんどん上達し
ている気がします。
まだ好きなことを話すには程遠いですが。
そして寮に帰るとフィリピン人のナディーブに誘われて再びジ
ョギング。宿題を終わらせて爆睡。
そして今日、朝から友人に「奨学金取りに行くぞ!」と言われ
てバスに乗り30分ほどで別のキャンパスへ。
男子全員授業を休んで無事に奨学金200ディナール(6万円
)現金でゲットしました。
アラブ人は怠惰です。タイミングを逃したらもらえない可能性
も大。今日行ってよかった。
では今日ももうすぐアフマドさんが迎えに来ます。
それまで図書館で勉強です。
11月10日
2日の火曜日は財務省で働くタラルさんとバスケをしました。
アリゾナ大学留学時代に9.11が起こって差別を受けたそうです
。でも今は毎日仕事終わりにバスケ三昧のいい暮らしをしてい
ます。
4日木曜日、この日ドゥーワニーヤ仲間+様々なつながりの人
たち全員が仕事終わりにラップトップ・服などを準備して海辺
の別荘へ行きました。何台もの車が連なって一時間ほどかけて
シャレイという場所へ。そこはファハドさんという警察官の人
のおじさんが所有する別荘だそうです。俺はファハドさんの車
で向かいました。ドゥーワニーヤでは唯一の妻子持ちです。通
称ジジイ(29歳)今までニューヨーク・ヨーロッパ各国いろい
ろ旅行したけど日本が最高で、来年9月にまた行くと言ってい
ました。日本人の人柄・清潔さが抜群だそうです。別荘は巨大
な城のような家(ほんとに笑)でした。
ファハドさんのおじさんは経営者で、仲間達とテーブルを囲ん
で水タバコをふかしながらアラブ式の麻雀(?)をしていまし
た。そしてファハドさんの兄はクウェート投資庁という政府系
ファンドで働く人で彼も友人とカードゲームをしていました。
オーラがすごかったです。
大画面テレビ・ビリヤード・外ではインド系の労働者がせっせ
とバーベキューの準備。まるでアメリカのドラマに出てくるよ
うな金持ちの別荘で、40人ほどのクウェート人の喧騒の中で
一人外国人の俺は圧倒されてポカーンとしていました。食事が
終わると若者は別の建物へ移動。卓球台・テレビ・ソファ・ゲ
ームがあり、そこで明け方まで色々と話しました。翌朝突然起
こされると、ドゥーワニーヤ仲間が「逃げるぞ!」と言ってお
じさんに軽く挨拶をすると2台の車に分かれてギュウギュウ詰
めで砂漠を越え、拍手喝さい。まさに大脱走。どうやら嫌いな
人がたくさんいたので”最悪な週末になるのを回避するため”
に脱出したそうです。
そのままドゥーワニーヤに戻るとKOCで働くアハマドさんと俺
はジャホールという砂漠の中にある牧場に行きました。そこで
はKOCの人たちが集まってバーベキューをしていました。牧場
の持ち主の人は日本語をすこし話せる人で、なぜか好きなフレ
ーズが「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」。牧場に
はラクダ・馬・犬・ロバなど色々いました。ちなみにラクダを
目の前で見ると結構怖いです。
6日の土曜日、この日は日本人会の命令で海岸のゴミ拾いのボ
ランティア。
クウェート人もかなり来ていて、テレビ局のカメラでインタビ
ューなどしていて意外と本格的なイベントでした。
日本オタクどころか、本当に気持ち悪い日本フリーク・日本人
ストーカーがたくさんいて、全身日本国旗の服を着て、これか
ら一緒に遊ぼうだのなんだの誘われましたが全て回避しました
。
その後も立て続けにメールが何通も来て、ゲイなんでしょうか
・・・。ドゥーワニーヤのポリスマン達に相談すると皆爆笑し
ながらも「いつでも捕まえるよ」と言っています。
一方で真面目な人もたくさんいます。クウェート大学の工学部
で勉強している女の子と知り合いました。まさに理系の切れ味
鋭い話し方で英語は音速。別のキャンパスで学んでいるのです
が今日学生証の発行のためにそのキャンパスまで行かなければ
ならず、車で送ってもらいました。さらにイスラム金融につい
て色々教えてくれて非常に親切です。
その後夜になるとドゥーワニーヤ仲間が迎えに来てくれてサッ
カーの試合を見に行きました。
クウェートのチーム対シリアのチームのAFCカップという大会
の最終戦で非常に重要な試合だけに会場はマシンガンを持った
軍隊が取り囲んで異様そのもの。
チケットを持っていないのに入ろうとするシリア人が続出して
大騒ぎでした。
そんな中友人達はクウェート人なのでほぼ顔パスでどんどん入
場。
友人が「日本人がいるから通して!」というと軍人が「日本人
!?珍しいな!中田は今何をしてるんだ!?」といって握手を
求めてきました。
友人達は面白いことをするのが好きなので、敢えてシリア人サ
ポーター側の席へ。
エジプト人並みの汚さでぼろぼろの服を着た人たちと一緒にな
ぜか「スリア!スリア!」といって応援。
会場では禁煙なんて言葉は皆無で、シリア人たちのヘビースモ
ーカーッぷりに最後は頭痛がしました。
結果クウェートが負けて全員うなだれながら退場。
帰り際友人達は「今日はギーズが多くて困るな」と話していま
した。ギーズとはベドウィンの人たちを指すそうです。
かつてクウェートは海上交易を行うハザルと砂漠を通じて交易
を行うベドウィンに分かれていたそうです。ベドウィンのことをやや馬鹿にしている雰囲気です。
ベドウィン人の見分け方は、彼らはタイトなディスダーシャ(
白装束)を着ていて、袖のところにボタンがついている。髪を
やや長めにしてぼさぼさ。話し方で分かる。だそうです。
11月11日
こちらはイードという伝統の休日に明日から入ります。
今年は10連休です。特にプランはありません。
寮の不潔さと、一日中靴を履き続けた生活からひどい水虫になってしまいました。ちょっと、いやかなりショックです・・・。
で、昨日水虫のクスリを買いました。
多分アメリカのものだと思いますが、日本のようにパッケージ
で明らかに水虫のクスリだと分かる物ではなく、化粧品のよう
なパッケージなので「こんなもので本当に効くのか・・・」と
思っていましたがおかげ様ですこし良くなってます。
ただ問題は手です。
3週間ほど前から手が痒くて、特に気にしていなかったのです
が日に日に指の皮がむけて皮膚がケロイド状になって明らかに
おかしいです。
水虫が手にうつったのでは?と思ったのですが、クスリの効果
はなし。
とりあえず日本から持ってきた薬をつけていますが、これ以上
ひどくなったら友人に頼んで病院に行くか、日本大使館の医務
官に相談してみます。
アラビア語の方はだいぶ進歩しています。
先生が何を言っているのかだんだん分かるようになってきてい
ます。
ただ友人の言葉は全く分かりません。
彼らはクウェート方言を話すのですが、彼らにとってもフスハ
ー(標準語)は非常に難しいそうです。
先日、預言者ムハンマドの生涯を描いた映画を見せてもらった
のですが全てフスハーでした。かつてアラブ人はサウジアラビ
アのみに居住していてフスハーを話していたそうです。
友人がいちいち動画を止めて英語に訳してくれました。
今後どうやって勉強を進めるか色々考えていたのですが、アラ
ビア語字幕つきの日本のアニメを見るのが一番だと言って、USB
にとりあえず「ワンピース」を50話入れてくれました。
易しい内容なので、ノートに字幕を写して辞書を引きながら単
語の意味を調べる作業を行っています。
今日はNBK(National Bank of Kuwait)で働く人が通うジムに行
きます。その人が10日間だけ無料のチケットをくれたのでこ
の連休だけ行って来ます。
ではまた。
11月20日
いよいよ今日でイードの連休が終了です。
休み中は砂漠に行ったり、海辺の別荘に行ったり、髪を切った
り、ジムに行ったりいろいろとありました。
それと友達を通じてカナダの大学に通っているドバイ人に出会
いました。
彼は普段はカナダにいるのでドバイに行っても会えないかと思
ったのですが、親に電話したらいつでも来ていいらしいよと言
ってくれたのでこれで冬休みのドバイ行きは決定です。
寮のフィリピン人のナディーブという友人が一緒にカイロに行
こうと言ってくれています。
彼の友人がカイロ大学に通っているので、その人のアパートに
泊まろうと。今のところ保留です。
なぜならカイロは非常に魅力的な街なのですが、クウェート人
の友人は全員一致で「行くな」「絶対に何か盗まれる」「アラ
ブナンバーワンの最低な国」などあまりにぼろくそに言われす
ぎてすこし行く気が失せています。
そして現実味を帯びてきたのはロンドン行きです。
ご存知の通りロンドンはアラブ人特に湾岸人にとって第二の故
郷と言われるほどムスリム人口が多く、クウェート投資庁も最
初はロンドンに本部を構えていました。
そのためクウェート人の友人の多くが「ロンドンは素晴らしい
」「今まで7回行った」「姉が住んでいる」
などロンドンをやたらと勧められるのでこれは行くしかないと
。ロンドンに行きたいというとすぐに友人二人が「分かった一
緒に行く」と言ってくれて、これでガイドマップを片手に右往
左往することもなさそうです。、
3日前に白装束のサイズを測りに行って、注文してきたのです
がいよいよ今日出来上がっているので、取りに行ってきます。
そして金曜日には結婚式です。
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